プログレを語ろう!

プログレ、60~70年代ハードロック、その他好きなアルバムを気ままに語っていきます。

CONCERTO GROSSO N.2

NEW TROLLS(ニュー・トロルス)の8th。イタリアン・シンフォ/クラシカル。

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『CONCERTO GROSSO N.2』(1976年発表)

最近は新しいCDをどんどん聴くというより、休みの日に、以前聴いていたCDを十数枚ほどパソコンでデジタル化し、それをデジタルオーディオプレーヤーで一週間かけて聴く、とい音楽ライフを楽しんでいる。いつでもどこでも聴きたい音楽が聴けるという気軽さも手伝ってか、CDやMDで聴くのとは、また違った趣があって面白い。

そんなことで、改めて NEW TROLLS というバンドの初期から中期の作品を、数枚デジタル化して聴いてみた。

このバンドには3つの美があると思った。一つは「構築美」。『UT』や『ATOMIC SYSTEM』なんかは、まさに巨大建築物。そのあまりの眩さに、身も心も酔いしれる。

もう一つは,『CONCERTO GROSSO PER 1』に代表される「官能美」。初期の歌物もその類に入るだろう。

そして最後は「破壊美」。“構築”した美も、“官能”の美も、結局最後は自らの手で“破壊”してしまう。創られた“美”が美しければ美しいほど、破壊によって得られる心理的浄化は大きい。

この作品は、やや地味ではあるが、この3つの美を余すことなく含んでいる作品だと思う。

この NEW TROLLS ほど、人間の持つ善悪美醜を知っているバンドは無い。改めて、偉大なバンドだと思った。



1曲目「tempo: Vivace」


2曲目「tempo: Andante (Most Dear Lady)」


3曲目「tempo: Moderato (Fare You Well Dove)」


4曲目「Quiet Seas」


5曲目「Vent' Anni」

イタリアン・シンフォ |

…DI TERRA

BANCO DEL MUTUO SOCCORSO (バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ) の7th。イタリアン・プログレッシブ・ロック/シンフォ。

いつもテレビ見て怒っている私の親父。今日は歌手の“BoA”をテレビで見て

「何だ、”ボア”って。そんなわけわからん名前付けるな。”アイコ(aiko?)”にしろ!」

BANCOのライブアルバムではあるが、あのジャコモのボーカルは聴けず、何とも評価しづらい。けど、音はとてもスリリング。オーケストラも導入し、まるで映画でも見ているようなストーリーの中で、音の波にゆらりゆらり…。

バンコの初期の作品と全く毛色が違うから、狂気のジャコモはお休みなのね。

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『…DI TERRA』

(1978年発表)

テーマ:プログレ - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

CONCERTO GROSSO LIVE

NEW TROLLS(Vittori De Scalzi) (ニュー・トロルズ(ヴィットリオ・デ・スカルツィ)) のライブ盤。イタリアン・プログレッシヴ・ロック/シンフォ。

あの 『CONCERTO GROSSO N.1』 と 『CONCERTO GROSSO N.2』 のオーケストラを再現したライブ盤。あの音を完全再現。時代の反映か、より音がクリアーで綺麗になったが、優雅で、豪華で、センチメンタルな感性は失わない。

どこを切っても美しい旋律とオーケストラ。時にはスリリングに、時にはじっくりと歌を聴かせ、贅沢な時間。感動のひと時。

傑作中の傑作です。


1曲目「Allegro」~2曲目「Adagio」(イタリアの奇跡? いや、必然? 神の領域です…)

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『CONCERTO GROSSO LIVE』

(2002年発表)

テーマ:プログレ - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

MAXOPHONE

MAXOPHONE (マクソフォーネ) の唯一作。イタリアン・シンフォ/ジャズ・シンフォ。

ピアノ・ソロからハード・ロックへの劇的な展開で幕をあける、イタリア屈指の名作。クラシック、ジャズ、ロック、ハード・ロックが絶妙にブレンドされ、しかも流れるように場面が進む。

なんといっても音の連なり、重ね方がいい。いろんな音が聴こえる。“ながら”で聴いていると気付きにくいが、ヘッド・フォンで集中して聴いていると、演奏の緻密さ、音の重なり方の凄さに驚愕する。

ボーカルは、ややもすればシアトリカルな方向に行きがちな雰囲気ではあるが、そうならずにギリギリのところでシンフォニックに収めている。

(いい意味で)逸脱がなく優等生的な作品。コーラスも綺麗です。

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『MAXOPHONE』

(1975年発表)

テーマ:プログレ - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

CONCERTO DELLE MENTI

PHOLAS DACTYLUS (フォラス・ダクティルス) の唯一作。イタリアン・アバンギャルド。

大作2曲で構成される、怒涛のリズムと構成で迫る、豪華絢爛なアバンギャルド・ミュージック。

1曲目は30分を越える大作だが、長くは感じない。フックのある演奏と、イタリアらしい情熱と叙情が、しっかりと土台を支える。

構成にゾクゾクするような流れがあり、また、どこを切ってもジャケットの“顔”が現れるような統一感も魅力。

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『CONCERTO DELLE MENTI』 (邦題 『コンチェルト・デッレ・メンティ』)

(1973年発表)

テーマ:プログレ - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

INTORNO ALLA MIA CATTIVA EDUCAZIONE

ALUSA FALLAX (アルーザ・ファラックス) 唯一の作品。イタリアン・プログレッシブ・ロック/アバンギャルド。

重々しいフルートと煌びやかなシンセ。次から次へと移り変わる曲展開とダミ声ボ-カル。これはイタリアど真ん中。

ある中古CD屋で視聴させてもらい、その場で名盤と確信。

イタリアが苦手な人にはとてもじゃないけど進められないが、気になる人には是非聴いてもらいたい。きっとイタリア奥地へとあなたを誘うことだろう。

郷愁からドタバタへ、熱狂から悲哀へ、こんなモンよく創り上げたな的な尋常でない怒涛の展開で、精神を分裂の渦へと誘い込む鬼気迫る狂演。

エンディングの盛り上がりはあまりにも壮大。

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『INTORNO ALLA MIA CATTIVA EDUCAZIONE』 (邦題 『私の奇妙な教育法について』)

(1974年発表)

テーマ:プログレ - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

ODISSEA

ODISSEA (オディッセア) 唯一のアルバム。イタリアのプログレッシブ・ロック。

買った時はもっと激しい音を期待していたので、その時は期待はずれだと思ったが、何回か聴いているうちに、その哀愁のあるしゃがれたボーカルと繊細なキーボード・アレンジに徐々に魅せられてきた一枚。

派手さはないけど、端正に織り込まれたキーボード・ストリングスは、心を穏やかにさせる媚薬のようなものがある。時折キーボードが全体に広がり、荘厳な場面も。

忘れた頃にリズム・チェンジも見られ、プログレッシブな面も見せる。

また、歌心あるボーカルも素敵。ダミ声だけどどこか艶があり、聴いていて疲れない不思議な歌声。

確かに地味かもしれないが、聴けば聴く程その味わい深さに驚嘆する一枚です。

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『ODISSEA』
1. Unione  5:58
2. Giochi Nuovi Carte Nuove  4:49
3. Crisalide  4:40
4. Cuor Di Rubino  2:39
5. Domanda  5:22
6. Il Risveglio Di Un Mattino  4:07
7. Voci  3:56
8. Conti E Numeri  4:30

Roberto Zola (vocal, guitar)
Luigi "Jimmy" Ferrari (guitar)
Ennio Cinguino (keyboard)
Alfredo Garone (bass)
Paolo Cerlati (drums)

(1973年発表)
イタリアン・シンフォ |

INFINITY

PLANETARIUM (プラネタリウム) 唯一の作品。イタリアのプログレッシブ・ロック。

冒頭の嵐の効果音、湧き上がるコーラスから、なにやらただならぬ雰囲気を醸し出し、いつのまにか私たちは、この壮大な世界に引き込まれる。

雨の音が入り、そのまま美しくリリカルな音の世界へ。冒頭のコーラスも再び現れ、それがこのアルバムのメインテーマであることを知る。

辺りを覆い尽くす淡いメロトロンの調べ。

やがて5曲目 『Love』 の、あまりにも美しいメロトロン・ストリングスとピアノに落涙。何かとてつもない悲しみに暮れている。このアルバムのハイライトであろう。

やがて戦争をイメージする勇壮なズムに世界は支配され、心は“その”世界へと扇動される。機関砲の音。爆撃音。そして鳴り渡るサイレン。私たちをどこに連れて行くのであろうか。

そのまま幾多の世界を乗り越え、最後にメインテーマのコーラスが。ここでこのアルバムは、何かとてつもない世界を描いていたコンセプト作品であることに改めて気付く。再び最初の時間に戻って来たような、不思議な感覚。

あまりにも美しく、そして、無情なのか、退廃なのか、一つの世界観を形成している壮大なコンセプト・アルバム。

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『INFINITY』
1. The Beginning
2. Life
3. Man (part one)
4. Man (part two)
5. Love
6. War
7. The Moon
8. Infinity

(LP A side 1~5, B side 6~8)

(1971年発表)

テーマ:メロトロン - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

PHOTOS OF GHOSTS

PFM (ピー・エフ・エム) の3rdアルバム。イタリアのプログレッシブ・ロック。

このアルバムで初めてイタリアにはまった。

特に1曲目 『River Of Life』 にはまった。この曲は2ndではなく、このアルバムで初めて聴いた。

私はイタリアのバンドはイタリア語で歌って欲しいと思うタイプなのだが、これを聞く前はブリティシュやアメリカンばかり聴いていた私にとって、いきなりイタリア語ではなく、英詩だったのが入りやすくて良かったのかもしれない。

ブリティッシュやアメリカンとは違う、何とも言えない煌びやかさと大らかさ。もしかしたらイタリアのプログレも面白いかも、と思わせた曲がこの 『River Of Life』 なのです。

全体的に音のメリハリをより強めたアレンジで、1stや2ndのイタリアらしさを残しつつも、より豪華で迫力のあるサウンドになっているが、これはこれで成功だったと思う。もともと情熱的に高らかに歌うボーカルではなく、いかにもイタリア臭さで勝負するよりも、演奏の技術・緻密なアンサンブル・メロディーの良さが特徴だったので、この方向性は正解だったのだろう。

イタリアの泥臭いマイナーさは無いので、これから初めてイタリアを聴いてみようか、という人にはお奨めです。

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『PHOTOS OF GHOSTS』
1. River Of Life (人生は川のようなもの)  6:58
2. Celebration (セレブレイション)  3:50
3. Photos Of Ghosts (幻の映像)  5:20
4. Old Rain (オールド・レイン)  3:40
5. Il Banchetto (晩餐会の三人の客)  8:34
6. Mr. 9 'Till 5 (ミスター9~5時)  4:09
7. Promenade The Puzzle (プロムナード・ザ・パズル)  7:34

構成
1. 2nd 『Per Un Amico』 より、1曲目 「Appena Un Po'」。英語。
2. 1st 『Storia Di Un Minuto』 より、3曲目 「E' Festa」。英語。
3. 2nd 『Per Un Amico』 より、3曲目 「Per Un Amico」。インストゥルメンタル。
4. 新曲。英語。
5. 2nd 『Per Un Amico』 より、4曲目同曲。イタリア語。
6. 2nd 『Per Un Amico』 より、2曲目 「Generale」。英語。
7. 2nd 『Per Un Amico』 より、5曲目 「Geranio」。英語。

Flavio Premoli (フラヴィオ・プレモーリ) (keyboards, vocals)
Giorgio Piazza (ジョルジオ・ピアッツァ) (bass)
Franz Di Cioccio (フランツ・ディ・チョッチォ) (drums, vocals)
Mauro Pagani (マウロ・パガーニ) (violin, woodwind)
Franco Mussida (フランコ・ムッシーダ) (guitars, vocals)

2, 4 produced by Pete Sinfield who also remixed the other tracks and produced the english vocals
Original Italian production by PFM and Claudio Fabi

(1973年発表)

テーマ:メロトロン - ジャンル:音楽

イタリアン・シンフォ |

PER UN AMICO

PFM (ピー・エフ・エム) の2ndアルバム。イタリアのプログレッシブ・ロック。

2ndは何といっても1曲目の 『APPENA UN PO’』。これぞイタリアの秘宝。イタリアの精神。情熱と叙情の狭間で、メロトロンの大洪水と共に、ただひたすら感動の渦にまかれよう。小さく入るボーカルから、宇宙的な広がりを感じる盛り上がりまで、息を呑む素晴らしさで胸に迫ります。

他の曲も1stにあったような素朴な情感を残しつつ、より複雑化したような楽曲展開で奥深さを見せつけます。やはりこれも名盤。

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『PER UN AMICO』 (邦題 『友よ』)
1. APPENA UN PO’ (ほんの少しだけ (人生は川のようなもの))
2. GENERALE (生誕)
3. PER UN AMICO (友よ (幻の映像))
4. IL BANCHETTO (晩餐会 (晩餐会の三人の客))
5. GERANIO (ゼラニウム)

Flavio Premoli (フラヴィオ・プレモーリ) (keyboards, harpsichord, mellotron, vocal)
Giorgio Piazza (ジョルジオ・ピアッツァ) (bass, vocal)
Franz Di Cioccio (フランツ・ディ・チョッチォ) (drums, percussion, vocal)
Mauro Pagani (マウロ・パガーニ) (flute, piccolo, Violin, vocal)
Franco Mussida (フランコ・ムッシーダ) (guitars, mandoloncello, vocal)

Produced by PFM and Claudio Fabi

(1972年発表)

テーマ:メロトロン - ジャンル:音楽

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